恋愛論を語るコラム

では、少し目線を変えましょうか。
あなたがそれなりに好きな方がいたとします。
そしてその方が猛烈にプロポーズしてきたとします。
あなたはとにかくだれかと結婚したかったから、
まぁいいかなぁという感じで、オッケーしてめでたくゴールイン。
さあここからです。
1年もしないうちに、お相手がナント⁈浮気をしていることが発覚しました。
あなたは思います。
「ふざけんな、このヤロー！」
怒りはマックスです。
「もう、別れましょ！絶対にわたしそういうの、いやだから！」
お相手は言います。
「えっ、まだ結婚したばっかりじゃん、ホントオレが悪かったからさあ、ホントに反省してるからさあ。」
って言われてあなたはどうです？
「まぁ、わたしだったら、どうして浮気したのか、わたしに原因があったのかなぁって考えるかなあって。」
えっ、ホントに！
あなたがそこまで言うならしょうがないなぁって、仕方なく結婚してあげた人が、浮気したんですよっ！

わたしはそんなの許せません。離婚確定です。タトゥーを入れてても別れます！
（もうその話はいいって。。。）

でもほとんどの方、そうではないですか？結婚してあげた方が1年も経たずに浮気したんですよ！

じゃあ、お相手が浮気したことは確定で、どうしていれば離婚しようと思わなかったと思いますか？

婚姻届の他に「永遠に一緒にいます」という、誓約書を書いていたら離婚しようと思いませんか？
そんなわけないですよね。お相手がしてはいけないことをしたわけですから。
えっ、「浮気は1回までならお互い許す」って誓約書に書いてあったら我慢するって⁈
おふたりがそれでよければいいのかもしれませんが、感情は理屈ではなかなか抑えられないのではないですか？

あなたが離婚したい、絶対に離婚すると決めたら、離婚しますよね。何を言われようが。
仮にお相手が何か訳の分からない理由を言いだして、逆ギレされたら、もっとヒートアップしますよね。

さあここからが本題です。（ごめんなさい。前置きが長すぎて。。。）
要するに、あなたがこの人とずっと一緒にいたい！と思って、それを保証する方法は存在しないんです。

はっ、何それ⁈答えになってないじゃんって思いました⁈
もしそう思うのなら、結婚や、恋愛、そもそも人づきあいというものを、改めて考えてみましょう。

世の中、消費者保護が年々進んでいます。
1年まではメーカー保証で、◯円払えば3年保証で、さらに◯円払えば5年保証ですというように。
気に入らなけば全額返金します！なんていうのもたまに聞きます。

最近は学習塾だって、合格保証！なんていうのがあります。

そんなの、もし、成績が上がらないのなら、お宅のお子さんが勉強しないからだって、
はっきり言ってあげた方がいいのでは？と個人的には思ったりします。

でも、消費者が悪いんです、というか、消費者が望んでいるんです。費用対効果、コスパを。
どうせ高いお金払って塾に入れるんだったら、合格保証付きの方がいいに決まってると。
合格できなかったら、塾のせいだと騒ぐのでしょうか。
そんなことは子どものためにならないのではと思ったりしますが。。。

話を戻します。
モノを買うのと結婚は同じでしょうか？
違いますよね？では何が違いますか？
そうです。人の気持ちがありますよね。

あなたが誰でも自由に好きになれるように、お相手だって自由に好きになれるのです。
それも無制限に何人でもです。同時にだって問題はありません。
なぜなら、好きになってしまう気持ちは誰にもどうすることもできないからです。
日本は一夫多妻制ではないので、法律では一人の人としか結婚できませんが、海外ではそうではない国もありますよね。

「好きになっちゃったものは、仕方がないじゃん！」ってやつです。自分でも気持ちは止められないのです。

だから残酷な話をしますが、あなたがめでたく素敵なお相手と結婚することになって、結婚式当日です。
あなたのお相手は、あなたの高校からの友人を見て、「何この子、めちゃめちゃかわいいじゃん！
オレホントはこんな子と結婚したかったんだよなぁ」って思ってるかもしれないということです。
（ごめんなさい、意地悪なことを言ってしまって。。。あなたのお相手に限ってそれはないですね！）

止められない気持ちを抑えるのが理性です。人間ですから。
さすがに結婚式当日に仮にそう思っても新婦さんに向かってストレートに言う新郎はいないと思いますが。
でもそこで言わないのが理性です。気づかいです。

さて、やっと結論が見えてきました。ここからが本当の本題です。
では、この移り気な新郎さん、なんで新婦さんに、ご友人のお話をしなかったと思いますか？
そんなこと言ったら悲しむから。
じゃあなんで悲しむことを言わないんですか？
「思いやり」ですよね！
人が嫌がることをしないのは当たり前だということです。
それに好きだから結婚しているわけですから、思いやって当然ですよね。
これぐらい極端なお話だと、みなさん似たような意見だと思いますが、いかがでしょうか？

ではこのお話全く逆だったらどうですか？
あなたがお相手のご友人を見て素敵だと思うということです。
この人と結婚したかったというぐらい。
「あの人カッコイイね！」ぐらいは言うかもしれませんが、面と向かっては思ったことをそのままは言いませんよね。
なぜなら、「思いやり」からですよね。自分が言われたらイヤだからお相手にも言いませんよね。

お相手もあなたもお互いに思いやりを持って接する状態。
この状態を毎日24時間、365日、生涯続けること。

これが幸せな結婚生活をずーっと送る唯一の方法なのではないかと思います。

ということで、この人とずっと一緒にいたい！と思ったとき、あなたはどうすればいいか？

答えは、
生涯、お相手を思いやって、どうしたら喜んでくれて、どうしたら悲しまないか、
真剣に真剣に考えて、それを実行することを自分に誓うことです。

そして、
逆にお相手があなたが喜ぶことをしてくれたら、全力で喜ぶことです。

残念ながら、どんな保証も存在しないみたいです。
あなたとしては、与え続けるしかないみたいです、それも見返りを求めずに。

いろいろ意見はあると思いますが、このことはわたしが今の夫と約20年結婚生活をしてきて感じていることです。

何もこれが正解だと言ってるわけではないです。
わたしが今はそう思うと言ってるだけで、将来考えが変わるのかもしれません。

たとえば、夫の浮気が発覚したら、結婚相談所に来る方みんなに、
「いいですか！人なんて絶対信用したらダメですよ！」って将来言っているのかもしれません。
そんな、結婚相談所には入会したくはないでしょうが。。。